第31話 渡辺さんと結婚することになった

話の流れで結婚観をお互いに話すことになり、

これはこういうものだろう、

という自分なりの価値観やら

考え方やらを話していたら、

どうも渡辺さんと類似点が多い、

ということになり、

結婚したらうまくいきそう、とお互いが思うことになった。


プロポーズは男からだろうと思う私。

結婚するなら、縁を感じたのなら、

早々に結婚するのがいいだろうと思う私。

そして彼女も同じような考えだった。


プロポーズした。

OKもらった。

結婚する流れとなった。

別に流れに流されたわけでもないのだが。


愛だけでは結婚できない。

愛ももちろん大切だし、

お互いが好きだということももちろん大切だが、

結婚を語るには、

愛や好きだけでは全然足りない、

と私は思う。


結婚したら、一緒に生活するという人生がある。

子供は?

人生観は?

価値観は?

家事は?

仕事は?

お金は?

親兄弟、家族との関係性は?

そういう色々なものを「愛」という切り札一つだけで片付けられるほど、

人が生きるということは甘くない。


そして私達には、

ただただ色々なものが

あまりにも十分すぎるほど揃っていると、

私達は一緒に判断した。


風の吹く松竹梅

小説書いてます。 すべて架空の世界の出来事。

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