第35話 関西旅行3

境内に入ると人も多いが人以外も多い。

いやはや、にぎやかなことで。


小さなあやかしたちが走り回って遊んでいるが、

隣りにいる奥さんと普通に雑談をしつつも

あくまで彼らとは目を合わせずに

彼らの様子を横目で眺める。


見えていると向こうに気づかれたら、

また余計なちょっかいをかけてこられて面倒くさいことになるのでね。


それとは別に、大きめのあやかしが何やら頼み事をしたそうにこちらを

じーっ

と見てきている。

こちとらお人好しではないのでね。

スルーさせてもらいますよ、と。


それはさておき本題。

神様にご挨拶。

御大からは

「いつものことだ、気にしなくて良い。」

とのこと。

お墨付きをもらえた。

では、仰せにままに、と。


その後、何事もなく、神社の近くにある店で

奥さんと一緒に素麺を食べて引き上げた。


風の吹く松竹梅

小説書いてます。 すべて架空の世界の出来事。

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