第3話 ちょっと遠出して氷川神社

渡良瀬さんはちょっと遠出して、

氷川神社にやってきた。


車で1時間弱のところ。

なんでここに来たか。

理由はない。

ぶらぶらーとドライブしていて、

駐車場がある神社で、

最近来てないなと思ったから来ただけだった。


それにしてもと、渡良瀬さんは思う。

氷川神社ってどこにでもあるよな、と。


今日は10円玉だ。

いや、さっき自販機でコーヒーをかったら、

お釣りで10円玉がごそっとでてきてちょっと邪魔だったのだが、

ちょうどいいなと、思ったのは内緒、

いや、そんなこと思ってないな。

思ってない、思ってない。

とりあえず、参拝。


あ、なんかおった。

なんか見たことある。

あー、あのときの。


つまり。

浄化されたんじゃなくて、

位置をずらされただけだったと。


ふむ。

神様に告げ口でもしておこうか。

知ってると思うけど。


ん?

そいつは人に迷惑をかけるのか、と私にお尋ねになる?


んーーー。

良くない感じなので、

そのうち悪さする気配があったり、

すでにしていたりする気配はありますけど、

私がなにかされたわけではないですよ、と。


雷のような音がした。

ちょっとびっくりした。


あ、、、、

いなくなった。


これは、消されましたかね、、、。

須佐之男様、ちょっと怖かったす。


































渡良瀬さん。あえて小銭を使わない癖のようなものはある。

10円玉がじゃらじゃらあるのも、あえてそうしている、

というところも実はないではない。


風の吹く松竹梅

小説書いてます。 すべて架空の世界の出来事。

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