第6話 渡良瀬さんは事務員だ

渡良瀬さんは事務員だ。

わりと大きい会社の、事務をやっている。

正社員だ。

わりとテキパキを仕事を処理する渡良瀬さん。


仕事は好きでも嫌いでもない。

ただ、淡々とこなす。

生きていれば普通働くものでしょ、

というくらいにしか思っていない。


今日から新しい派遣の人がやってきた。

で、其の人が挨拶に来た。


あ。


このまえのくさかったの、この人だ。

とピンと来てしまった。


なにか臭ったわけではないのだが、

表情・仕草・雰囲気でピンと来た。

春日神社の木の根っこのやつ。で、どっかいったやつ。


といっても、気づかないふり。

普通にご挨拶した渡良瀬さんであった。



風の吹く松竹梅

小説書いてます。 すべて架空の世界の出来事。

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