とりあえず一緒に朝日を見に行く話は了承した。
朝日を見に行くということは、天候が影響するな。
天候次第では延期という話もあるのだろうか。
約束の日、青木さんが車で迎えに来た。
「渡良瀬さん、おはようございます。」
「青木さん、おはようございます。」
車には2人だけなので、残りの2人はこれから車で拾いに行くのだろう。
「今日は晴れそうですね。」
「はい。3人であれば、朝日が見れないと出ていました。
4人揃ったので良かったです。」
ふむ。
自分が行かなければ、
天候がすぐれない可能性があった、
という占いがでていたということなのだろうか。
となると、自分がここにいるだけで役目ははたしているのだろうか。
しばらく青木さんと雑談した。
その後、残りの2人を拾い、
軽くお互いに自己紹介もしつつ雑談しながら、
朝日の見える海岸へと向かった。
「そろそろです。渡良瀬さん。」
車の中で道中、いきなりそんなことを言われた。
なにがそろそろなのだろうか?
ふと気付くと、周囲が霧がかってきて、
視界が悪くなった。
「はて。そろそろ、といいますと?」
視界が悪くなったことで車のスピードが落ちる。
「3人だとこの先に進むのが難しいのです。」
後ろの2人もうなずいている。
視界が悪すぎて、結構前が見えない。
前後に車はいない。
ふむ。
車についてるナビをチラリ。
「一旦引き換えして、
少しこのポイントを迂回したルートで行く、
というのはいかがでしょう?」
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