「霧がかってるのはこのポイントだけ、ということですか?」
青木さんからそう聞き返される。
いや、そこまではわからないけれども。
「行ってみないとわからないのですが、
試しにこの道で向かう、というのでどうでしょう?
どのみち、ここから先に進むのは厳しいので、
時間も限られているので、迂回するにしてもルートに迷うところではありますが」
ナビを軽く操作して、迂回候補を指さしながらそんなことを提案してみる。
「渡良瀬さんがそうおっしゃるのなら、それでいきましょう」
青木さんのOKも出て、Uターンの後、迂回路に向かう。
そして、、、
我々は日の出前に目的地に到着することができた。
迂回路に霧はあったが、ある程度の視界は確保できたので、
徐行しつつ進むことは十分に可能だったのだ。
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